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第7話 断罪の代わりの椅子③

مؤلف: なつめ
last update تاريخ النشر: 2026-07-14 14:17:10

「……私が」

 唇がうまく動かない。

「書いていたのは、最初は……本当に、軽いものだったのです」

 ゼルヴァンは黙っている。急かさない。その沈黙が、言葉を継がせる。

「礼状や、詩会の返信や、招待状への答えを……姉が面倒がって。母も、それくらいは姉妹で助け合うものだと」

 言いながら、頭の中に昔の部屋の匂いが立ち上がる。オルフィーヌの私室の甘い香り。蜜菓子。香粉。花瓶の薔薇。ソファへ沈み込んだ姉の退屈そうな横顔。

 ――あなた、こういうの得意でしょう。

 あの軽い声が、何度も何度も重なる。

「最初はそれでよかったのだと思います。いえ、よかったわけではありませんが……誰も、それを大きなこととは思っていませんでした」

 セレフィアは一度だけ茶を口に含んだ。喉が乾きすぎて、言葉が擦れる。

「姉の返事を整えることは、私の役目のようになっていました。招待客ごとに言葉を変えて、礼を失しないようにして、必要なら少しだけ感傷を混ぜて……そうすれば母は満足しましたし、父も家の外聞に傷がつかないなら何も言いませんでした」

「姉君本人は」

 ゼルヴァンが問う。

「楽になったと、喜んでおりました」

 言葉
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